ボルネオの生物多様性保全、自然環境保護の活動を通じて、人と動物が共に生きることのできる未来をつくる

エコツアーについてご報告

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私たちは、「ボルネオ保全トラスト・ジャパン自身の呼びかけによるエコツアー(スタディツアー)を当面の間実施しない」ことを先の理事会で決定しました。

大変残念ですが、以下にその経緯と今後のエコツアーについてご説明します。

決定に至った経緯

私たちは、「ボルネオの現状を理解してもらうためには自分の目で直接見て感じてもらうことが、一番の近道」という思いで、これまで定期的にエコツアーを開催してきました。

地元の警察にも協力をいただきながら安全に最大限配慮し、これまで大きな事故もなくツアーを行ってきました。

ところが2015年7月末、ボルネオ島北部サバ州東海岸のうちサンダカン,ラハ・ダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域が外務省の海岸安全情報ウェブサイトで「レベル3」に指定されました。

ウェブページには

サバ州東海岸一帯の大部分及び周辺海域では海賊事件,身代金目的の外国人誘拐等が多発し,様々な武装勢力が活動を行っていることもあり,「レベル3:渡航は止めて下さい(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域には,目的の如何を問わず渡航はやめてください。

と記載されています。BCTJのツアーでは、キナバタンガン地域への往復にサンダカン空港を経由するため、ツアーの行程にレベル3に指定された地域を含むことになります。

日本の旅行代理店は一般的にレベル3に指定された地域を含むツアーを行っていません。そのため、今の状態のままBCTJが参加を呼びかけてツアーを行うと、その責任はBCTJが負うことになります。

エコツアーを行う意義

理事会では、大きな責任を負ってまでツアーをやる意義があるのか、という点で議論を重ねました。

ツアーで現地を見ていただく機会は海外で活動する団体にとってとても大事なイベントですし、環境教育という観点でもこれにまさるコンテンツはないと思っています。

ボルネオの自然の雄大さ、生物多様性の豊かさに触れ、同時に失われた熱帯雨林とどこまでもひろがるアブラヤシのプランテーションを見ることで、テキストや写真から学ぶだけでは得られなかったものを感じていただけることは間違いありません。

事故や事件が起こった場合

しかしながら、もしツアー催行中に事故や事件に巻き込まれてしまった場合は「レベル3の地域をツアー行程に入れていた」ことがBCTJのその後の活動に大きく影響します。一度でも事故や事件を起こせば、その後に現地の状況が改善したときにもツアーを行うことが難しくなるかもしれません。またそれだけではなく、BCTJの今後の活動全体に影響がおよぶことも考えられます。

議論の結果、「BCTJが呼びかけて行うツアーはレベルが2以下に下がるまで実施しない」という結論に達しました。ツアーを楽しみにしてくださっている方には大変申し訳なく思っております。BCTJにとっても苦渋の決断であることをご理解ください。

今後のエコツアーについて

上記の通り、BCTJが主体でエコツアーを開催することはしばらくありません。

しかし現地のことは熟知しているつもりです。イベントでお会いする方々や事務局に電話をいただく方々からは「一度は行ってみたい」というお声もよくいただきます。

もし個人で、またグループで、ボルネオに行きたい、キナバタンガン川流域に行って自分の目で現実を見てみたい、というみなさまはぜひ事務局までご相談・御連絡くださいませ。こちらのお問い合わせフォームをお使いください。

私たちはこれからもボルネオの生物多様性保全、自然環境保護の活動に全力で取り組んでまいります。
今後とも宜しくお願い致します。

特定非営利活動法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン
事務局長 青木崇史

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この事業は「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が推奨する事業として認定を受けています。