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パーム油ってなに?

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パーム油って何だろう?

palm2パーム油はアブラヤシの実から採れる植物油です。アブラヤシはヤシ科アブラヤシ属に分類されるヤシの仲間です。私たちに馴染みの深いココナッツオイルとは違う種類になります。。

アブラヤシは原産は西アフリカと中南米で、15世紀の頃から食用として使われていました。現在プランテーションで広く栽培しているのは西アフリカ原産のギニアアブラヤシです。マレーシアやインドネシアのプランテーションでもギニアアブラヤシが栽培されています。

アブラヤシは成長すると25mもの高さに育ち、ウズラの卵くらいの大きさの実ががたくさん集まった40kgほどの大きな「果房」がなります。果実の中心部の種子(核)からはパーム核油が、外側の果肉からパーム油が採れます。

パーム油は生産量世界1位

palm1パーム油は年間生産量が約6200万トン(2015年)で、世界で最も多く生産されている植物油です。1960年代から急激に生産量が増加し、2005年に大豆油を抜き生産量第1位となりました。世界人口の増加につれて植物油の需要も急激に伸びています。

アブラヤシは単位面積当たりの収穫量が他の植物油に比べてとても多く、1ヘクタールあたり最大4トンも生産することができます。菜種の0.59トン/ヘクタール、大豆の0.36トン/ヘクタールと比べると、その生産量は驚異的です。生産量が多いので価格も安く、インドや中国など人口の多い新興国での需要が急増しています。

パーム油の2大生産国

アブラヤシの栽培適地は赤道をはさんで緯度10〜15度の高温多湿の熱帯地域で、インドネシアとマレーシアが2大生産国です。2015年の生産量はインドネシアが3340万トン、マレーシアが1996万トンでした。この2国で世界全体の約85%を生産しています。

多様な使い道

palm3パーム油は食用、調理用油、洗剤、塗料、ろうそく、インク、化粧品、バイオディーゼル燃料などなど、私たちの日常生活にとって欠かすことのできない製品を作るために使われます。食用としては即席めん、マーガリン、パン、ポテトチップス、ファストフードの揚げ油、チョコレート菓子、スナック菓子、揚げ物の冷凍食品など、毎日のように食べるものに入っています。

パーム油がここまで多様に使われる理由はその特性です。パーム油は他のほとんどの植物油と違って常温では液体と固体の中間に位置するという特徴を持ち、含まれる脂肪酸のほぼ半分はパルミチン酸、不飽和脂肪酸はほとんどがオレイン酸です。パルチミン酸は酸化しにくく、加工食品の原材料に向いています。

融点の差を利用して脂肪酸を分別し、飽和脂肪酸を減らせば液体(パーム・オレイン)のパーム油として、不飽和脂肪酸を減らせば個体(パーム・ステアリン)のパーム油として使用されます。

個体のパーム油は温度があがると滑らかになる性質を持ち、チョコレートやマーガリンに多く用いられます。液体のパーム油は酸化しにくい特徴を活かし、賞味期限の長い加工食品、例えば即席めんやスナック菓子、揚げ物の冷凍食品などに用いられます。

輸入国(2015年)はインドが1位。以下、中国、EU、パキスタン、マレーシア、エジプト、バングラディシュ、ナイジェリア、マレーシア、アメリカ、ロシア、フィリピンと続き。日本も20位以内に入っています。

日本人は年間1人5kgのパーム油を食べている

2015年の日本のパーム油輸入量のうち85%(約66万トン)は食用です。1人あたりの年間消費量は約5kgにもなります。日本人の生活は、実はすでにパーム油に支えられているのです。

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参考図書

palm_pamphパーム油ってどんなもの?
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パーム油について生産、消費、統計、問題などを豊富なビジュアルとともに紹介した環境教育テキスト。本当はとても身近なのに、その存在を身近に感じないパーム油について深く知ることができます。ご購入は資料がほしいのページからお申込みください。

palmoilwp2015sパーム油白書
A4判カラー 600円(税込)

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総収入:77,155,092 円
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