ボルネオレポート

ボルネオゾウが2頭亡くなりました

ボルネオ島コタキナバルのロッカウィ・ワイルドライフパークで、6月末までに2頭のゾウが亡くなっていたというニュースがStar Onlineに掲載されていました。

ロッカウィ・ワイルドライフパークは、2007年にサバ州野生生物局(SWD)によって設立された、ボルネオやマレー半島に生息する野生動物の保護を目的として運営されている動物園です。ボルネオゾウやオランウータン、テングザルといった希少な野生動物を保護・飼育しています。

今回亡くなったのは13年前に保護された青年期のボルネオゾウと4歳の子ボルネオゾウです。6月27日に亡くなった若いゾウは保護されたプランテーションの名前から「ヤピ」と呼ばれていました。

母親を目の前で殺されたショックで心の病を抱えていると言われていたヤピは、食べても食べてもすぐ食べたものを吐き戻してしまいます。そのため栄養が上手に取れず、からだはやせ細ったままでした。BCTJのスタッフが会いに行ったときも、スタッフから人参をもらって食べるまでは良いのですが、すぐに吐いてしまうことを繰り返していました。何度も何度も吐くので、足元の地面がオレンジ色になって染まっていたことをよく覚えています。

もう一頭の子ゾウは5月7日に亡くなっていたようです。

現在、2頭の死因は不明です。獣医さんも2頭の死因に関して頭を悩ませているとのことです。事前の報告書にも疑わしい兆候は見られなかったと言います。ひとつたしかなことは、動物園で生まれた子ゾウは、「亡くなる以前しばらくの間、病気にかかっていた」ということだそうです。これが身体的な病なのか、精神的な病なのかも明らかではありません。

ロッカウィだけでなく、サバ州の東海岸諸地域においても同様にゾウ死んでしまう事例が相次いでいます。今年の4月から5月にかけて、7頭のゾウが原因不明のまま亡くなっていたそうです。

これらの一連の事件を受けて、サバ州主席大臣(サバ州の知事に相等)は、原因の解明と対応策を練るべく関係諸団体に調査を呼びかけました。一刻も早く事態の原因があきらかになり、ボルネオゾウという貴重ないのちが守られることを祈っています。

亡くなった2頭のご冥福をお祈りします。

文責:近藤巧(インターン)

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