ボルネオレポート

牙のないオスのゾウ!?

今回は、NEW STRALTS TIMESからの牙をもたないオスのゾウが増えている」といった内容の記事をご紹介します!

サバ州野生生物局のアシスタントディレクターであるSen Nathan 博士が「以前は牙をもたないゾウは珍しかったが、現在では一般的になっている。」と述べたように牙をもたないゾウが増えているそうで、それは、サバ州だけではなく、アフリカや他のアジアの地域でも見られる傾向だといいます。
 
牙を得るために、密猟の対象となり個体数が減少しているゾウたちが、人間の密猟から逃れ生きる延びるために牙をもたないような進化をしているのではないか、という仮説が立てられていますが、その真相を探るには、さらなる調査が必要です。

人間の活動のためにゾウが数を減らしている現状に、セン博士は「それは痛ましい事実であるということだけではなく、自然がどのように生き残る為に進化するのか知るために興味深い。」と述べました。もしも、近年の牙をもたないゾウの増加が人間活動による影響と関連していることが分かったら大きな発見であると考えます。

サバ州のゾウたちは、アフリカゾウほどではないにしても象牙に関連する密猟と農業活動の為に引き起こされる土地の分断による脅威にさらされています。2017年に発見されSabreと名づけられた牙が逆さまに生えていたオスのゾウは、ケガの為にBCTJが運営支援を行なっているボルネオ・エレファント・サンクチュアリの施設に保護されました。Sabreは、その後野生に戻されましたが、たった一ヶ月ほど後に象牙収集の目的で殺害され無残な姿で発見されました。

密猟の脅威を再認識させられるような事件であり、以前にボルネオリポートでお知らせしたマレーシア政府の密猟対策部隊の設置はこのような事件に対応するための措置の1つです。(密猟対策部隊についてのボルネオレポートはこちら

人間の活動が、他の生き物の命を脅かしているということ、また、進化へも影響を及ぼしているかもしれないという可能性は、ますます私たち人間の責任のある行動を求めているように感じます。

文責 インターン北村(2019.10.10)
「Elephants losing its tusks to live」 NEW STRALTS TIMES 2019.9.5
(https://www.nst.com.my/news/nation/2019/09/518890/elephants-losing-its-tusks-live)

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