プロジェクト

吊り橋プロジェクト最新報告

【7/13】日本の動物園と協力して架けた消防ホースの橋を野生のオランウータンが渡りました。

クロザル

本日、現地サバ州キナバタンガンのスカウ村でオランウータンブリッジ及びその監視カメラの維持管理を行っているJamil Sinyor Aming氏から、メナンゴール川に架けた吊橋を渡るオランウータンの姿を監視カメラがとらえていたとの報告が入りました。メールには2枚の画像データが添付してあり、その両方に一人のオランウータンが写っています。画像データの日付は2010年6月27日13:28となっています。

6月30日夜、ジャミール氏と筆者とのスカウでの面談時に彼はすでにデータを入手しており、デジタルカメラのモニターでオランウータンらしきものが認識できるという報告は受けていましたが、その時点では確かめるすべはなく、後日コンピューターの画面で画像が確認され、複数枚あると思われるデータのうち2枚が送られてきました。頭部顔面が明瞭には写っていませんが体毛の色・質、四肢のバランスなど身体的特徴から判断してオランウータンであることは間違いありません。

この吊橋はBCTジャパンのボランティア、サバ州野生生物局、地域住民の共同作業により東住吉消防署の寄付による中古消防ホースを素材として2008年4月にマレーシア、サバ州、キナバタンガン地区スカウ村、キナバタンガン川支流のメナンゴール川で製作設置されました。センサー付きカメラによる監視が断続的に行われていましたが、今回は2010年5月に筆者が現地に赴き、ジャミール氏の協力を得て設置し、ジャミール氏にバッテリーの交換、メインテナンス、月2回のデータの収集を依頼しておりました。カメラ設置以来2度目のデータ分析でこの度の結果を得ました。
(BCTジャパン理事 中西宣夫)

BCTジャパンは、ボルネオの野生動物のために、分断化された生息地をつなぐ「緑の回廊」や吊り橋架橋を行ってきました。吊り橋1号は、軽くて丈夫な消防ホース(東住吉消防署からの寄付)を鴻池運輸(株)、サラヤ(株)の協力を得てボルネオに運搬し、オランウータン飼育担当の黒鳥英俊さん(当時;多摩動物公園:上野動物園)、水品繁和さん(市川市動植物園)らBCTジャパンのメンバー、地元の村人たちによって架けられました。

センサーつき監視カメラは、小川光輝さん・直子さんが製作担当(東銀リース㈱による資金提供)。カタツムリやサル(?)などの妨害が多く、西表島や東山動物園などで実験を重ね、2010年5月に設置し、ジャミールさんにメインテナンス、月2回のデータの収集を依頼していました。カメラ設置以来2度目のデータ分析でこの度の結果を得ました。

【2/3】名古屋市東山動物園のクロザル舎で、監視カメラの耐久実験をしていただきました!

クロザル

名古屋市東山動物園で、実験の様子を見学させていただきました。この日、名古屋は朝から雪が舞っていたらしく、このところ1番の冷え込みだったそうです。午後に動物園に着いたときには、まだうっすら雪がとけ残っていました。

こんな寒い日なので、クロザルさん(凶悪そうな顔をしている)は、2時過ぎには、監視カメラの設置してある屋外の運動場から屋内に移ってしまい、実験の様子は数十分しか見られませんでした。しかし、そんな短い間にも、クロザルさんはカメラに座ったり、かじったり、出っ張りを指で触ったり、カメラにおしっこをひっかけたり、なかなかのいじりっぷりでした。

園長さん、副園長さんをはじめ、東山動物園の飼育担当の皆様に、サルの行動の特徴や興味を持つポイント、オランウータンの行動など、色々と貴重な情報を教えていただき、ご助言を頂きました。ご協力、本当にありがとうございます。

1週間のクロザル舎での実験を終えた監視カメラは、噛み跡などの傷や、小さな破損はあるものの、あと少しの改良で、なんとか、吊り橋への設置ができそうです。

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