プロジェクト情報

井戸掘りプロジェクト報告 No.1

BES(ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ)に井戸をつくるため、現地調査をしてきました。

キナバタンガン野生動物保護区のLOT8に建設されたBESでは現在3頭のゾウが保護されていますが、飲料や水浴び用にたくさんの水を使うため慢性的な水不足に陥っています。普段は水道と雨水を利用しますが、気候変動の影響で雨が極端に少ない時期が続いたり、水道からBESまで水を引くためのチューブがトラクターに踏みつぶされることもあります。

保護されているゾウと飼育スタッフ双方の健康と清潔を維持するために、ボルネオ保全プロジェクトで提携した豊橋総合動植物公園とBCTJが中心となり、BESでの井戸建設を設置を計画しています。近隣の宿泊施設であるKOPELエコキャンプでの井戸設置を同時に行う計画で、2018年度の三井物産環境基金の助成を獲得しました。

井戸の掘り方について検討を重ねたところ、大きな機械を使わずに人力で掘ること、鉄管や竹など身近な資材を使うこと、その土地にあった技術を適宜利用できる千葉県に古くから伝わる「上総掘り」と呼ばれる方法を採択することにしました。

20196月に現地を訪れ簡易的な井戸掘り器で試験的に掘ってみたところ、とても良い感触でした。また、現地での作業を担うKOPELのスタッフも「持続可能な方法はエコキャンプのコンセプトに即している」と乗り気です。

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