もっと知りたくないですか?ボルネオのこと。

小中学生のみなさま

ボルネオの環境問題を学ぼう

日本からずっと南に離れた赤道の真下にあるボルネオ島。場所もわからないし名前も知らないし、そんなに遠いところにある島なら日本とは何の関係もないんじゃないの?と思う人もいるでしょう。でも、そんなことはないんです。

ボルネオと日本は昔から深い関わりがあります。わたしたち日本人が便利で快適な生活を送ることができているのはボルネオのおかげでもあるのです。

ここでは日本とボルネオの関係を学びながら、ボルネオの環境問題と日本人との関係を学びましょう。

ボルネオは大きな島

ボルネオはとても大きな島で、面積は743,300km2。日本の面積は378,000km2なので、その大きさは日本のおよそ2倍。世界で3番目に大きな島です。

ボルネオは日本から南に約5,000km離れた、赤道直下に位置しています。1年中強い太陽が照りつけ雨も多いため、島全体に熱帯雨林が広がっています。熱帯雨林にはオランウータン、ボルネオゾウ、テングザル、サイチョウと言ったたくさんの動物や鳥、両生類や爬虫類、昆虫や菌、植物が暮らしています。ボルネオの熱帯雨林は「世界でも有数の生物多様性の宝庫」と呼ばれているのです。

ボルネオの熱帯雨林は減り続けている

そんなボルネオも、過去50年ほどで様子が一変しました。写真は上空から撮影したボルネオ。熱帯雨林が広がっているように見えますが、よく見ると様子が違います。同じ緑でも、片方は自然の森。もう片方は人間が作った大きな農園(プランテーション)です。

プランテーションと熱帯雨林

考えてみようそれぞれの緑をよく観察してみよう。何が違うでしょうか。気づいたことを書いてみよう。

アブラヤシの実がパーム油になる

プランテーションにはアブラヤシという植物が隙間なく植えられています。アブラヤシは成長すると20m以上にも成長して高いところに実をつけるので、実の収穫には長いカマを使い、人の手でひとつづつ切り落とします。

アブラヤシの果房を刈り取る

アブラヤシの実(果房)からはパーム油と呼ばれる油がたくさん取れます。果房は大きく、ひとつ30kgもあるのでトラックの荷台に積み込むのも重労働です。すぐに油をしぼらないと油の質が悪くなってしまうため、荷台に積まれた果房はすぐに、近くの工場まで運ばれていきます。

搾ったばかりのパーム油は濃いオレンジ色。この後、さらに不純物を取り除いていろいろな処理を行うと、透き通ったパーム油が出来上がります。

オレンジ色のパーム油

調べてみようなたね油やごま油のように直接使うことがあまりないパーム油ですが、実は日本でもおなじみの食べ物にたくさん使われています。どんな食べ物にパーム油が入っているか調べてみよう。

ヒント:植物油脂

世界で一番作られる植物油

パーム油は世界中でもっとも生産・消費される植物油です。そのほとんどはインドネシアとマレーシアの2カ国で作られ、世界で作られるパーム油の90%を占めています。マレーシアとインドネシアに挟まれたボルネオは、ものすごい広さの熱帯雨林が切り開かれ、パーム油を作るためのアブラヤシプランテーションが作られています。

調べてみよう1. パーム油をたくさん作ることができるのはなぜでしょうか。アブラヤシと他の植物油の原料を比べて、パーム油がたくさん生産できる理由を調べてみよう。

2.熱帯雨林がなくなると動物や人間の生活にはどんな影響があるでしょうか。もし地球上の熱帯雨林が今よりずっと少なくなると、世界はどう変わってしまうでしょうか。

ヒント:生物多様性、気候変動、二酸化炭素

私たちができることは?ボルネオの熱帯雨林で暮らす動物たちのために自分ができることを3つ書いてみよう。